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産業廃棄物回収業の残業代請求 解決事例

意外かもしれませんが、産業廃棄物の回収業は、未払残業代が多い職種の一つです。
廃棄物の収集は、深夜から早朝になされることも多いため、朝が早く、その分の深夜手当などがよく未払いとなります。
また、きつい職場といわれており、慢性的な人手不足であるため、週の休みが1日しかなく、週40時間を超えて労働することが常態化しており、その分の残業代も未払いとなっているケースがよく見られます。

2か月分のタイムカードで約200万円の残業代を獲得

事案内容
依頼者は、産業廃棄物処理業者に正社員の作業員として雇用され、産業廃棄物の収集場の運営をしている会社に派遣され、構内作業員として、7時ころから17時ころまで、隔週6日の頻度で勤務を行っていました。働き始めてしばらくは残業代の支払いがありましたが、給与明細上、ある時期から10万円の固定残業代が支払われ、その代わり今まで支払われていた残業代以外の手当てが減らされることになりました。
給与の総額はほぼ変わらずに働かせ放題になったことに不満を覚えて、退職した後、残業代請求のご依頼をいただきました。
争点と内容
依頼者は、退職前2か月分のタイムカードは携帯の写真に残していましたが、それ以外のタイムカードは残していませんでした。そのため、2か月分のタイムカードから平均的な労働時間を推測し、さらに固定残業代は実質を伴っていないもので無効であると考え、約350万円を請求しました。
会社側は、弁護士を通じ、固定残業代として残業代は支払い済であり、請求には応じられないと主張してきました。
解決結果
交渉ではらちが明かなかったため、訴訟を提起しました。会社側は労働時間についても争っており、裁判所は固定残業代については無効であると考えていましたが、労働時間については、タイムカードは、派遣先とはいえ別会社の管理下にあり、既に廃棄されていたとのことだったので、客観的な資料なく推定通り認めることは難しいとの心証でした。そこで、裁判上で、約200万円の解決金により和解することができました。

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